犬・猫の尿道や膀胱などの尿トラブルを防ぐマッサージ

犬や猫は、細菌感染や季節の変わり目の寒暖差が大きい時期、排尿回数が減った時、食事の変化がきっかけで、尿石症や膀胱炎などの下部尿路疾患を発症する傾向があります。
膀胱炎や尿結石になってしまったら、速やかに病院で適切な処置を受けないと、命に関わる危険性があります。
また、一度尿トラブルが起きると、治っても再発しやすいため、日頃から愛犬・愛猫のおしっこの状態をチェックするようにします。
ここでは、下部尿路疾患の再発防止や発症を予防する効果のあるマッサージをご紹介します。

背中のマッサージ

特に背中には、下部尿路疾患の治療に使われる膀胱兪や腎兪などのツボが集まっています。
背中の中央部から骨盤まで、背中の両脇を指の腹でつまむようにマッサージしましょう。
強すぎず、優しく揉んであげます。
一箇所につき、10〜20回行います。

後ろ足と肉球のマッサージ

後ろ足には、胃腸の働きを元気にし、しっかりおしっこを作るよう働きかけるツボがたくさんあります。
膝の外側と内側を摘むように、親指と人差指の腹で指圧します。
膝が外れやすい子や、膝にトラブルを抱えている子には注意して行うようにします。

また、一番大きな肉球の付け根にはストレスを軽減し、腎臓の働きを活性化するツボがあります。
ここも、優しくマッサージをしてあげます。

お腹のマッサージ

お腹には、腎臓の働きを助けたり、精神的なストレスを解消するツボがあります。
お腹の真ん中を指の腹で下から上へと優しく撫でるようにマッサージをしてあげましょう。

日頃からおしっこのチェックを欠かさずに

下部尿路疾患を防ぐためには、上記のマッサージにあわせて、日頃からお水をちゃんと飲ませ、おしっこを我慢させないことが大切です。
少しでも異常があったり、症状が改善しない場合は、膀胱炎や結石ではなく腫瘍など他の病気である可能性があります。
油断せず、何かあったら早めに病院で検査と治療を受けるようにしましょう。

 

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