シニア犬の病気:咳を伴うもの

犬も高齢になると様々な病気にかかりやすくなり、若い頃よりも十分な健康管理や定期的な健康診断が必要です。
ここでは、咳の症状で気づける代表的な病気をご紹介します。
特徴や症状を知っておけば、飼い主さんが早い内に気づけることで早めに治療をしてあげられます。
特にシニア犬になると、回復力が弱まり完治まで時間がかかるので、早期発見・治療に取り組み、初期段階のうちから治していく事が大切です。

像法弁閉鎖不全症

特に小型犬に多く発症する病気で、中でもマルチーズに多発します。
心臓の僧帽弁(左心室弁)が老化に伴い完全に閉じなくなり、肺に負担がかかります。
まずは「カッ」や「ゲッ」という咳が続けて出るようになり、異変に気づけます。
咳は投薬で抑える事ができますが、病気そのものを薬で完治することはできません。
薬の投与に関しては、獣医さんの指示を仰ぎ、勝手に量を変えたり投薬をやめたりしないようにします。

犬フィラリア(犬糸状虫)症

犬フィラリア症は、犬の代表的な寄生虫による病気の1つです。
成長すると、体長が15〜30cmにも達する糸状のフィラリア虫体が右心室や肺動脈に寄生し、犬は吐くようなオエッという咳をするようになります。
治療法は病気の進行度合いや症状により異なります。
重症化している場合は、かなりの長期治療となり、また治療を怠れば死に至ります。
猫の場合は、突然死の原因にもなります。
犬・猫ともに徹底的に予防につとめたい病気の1つであり、毎年しっかりと予防薬を投与するようにしましょう。

⇒春になったら予防を忘れずに!犬フィラリア症のサイクルと仕組み

 

タグ: