これって認知症?犬の認知症のサインと判断のポイント

犬も、歳をとると人間のように認知症になることがあります。
老化にともなう問題行動を見て、認知症かも?と心配になる飼い主さんはたくさんいるでしょう。
違和感を感じたらむやみに愛犬を叱ったりせず、かかりつけの獣医さんに診せて正しく状態を把握しましょう。

呼んでも反応がない

老化が進んでくると、愛犬に声をかけたり名前を呼んでも反応が鈍くなったり、全く気づかないような時もあります。
飼い主さんへの忠誠心や気持ちが変わってしまったのではなく、聴力が衰えによって音が聞こえづらくなっていくのです。
愛犬がぼーっとしていて気付いていないようであれば、驚かさないように顔を見せて気づかせてあげるなどして、安心させてから触れたり抱いたりしましょう。

認知症になると、無表情でぼーっと一点を見つめていたり、喜怒哀楽がなくなってきます。
呼びかけやタッチにも無反応になるため、反応しなくなる原因が聴力以外にも疑われる場合は、動物病院に連れていきましょう。

ずっと吠えている

シニア犬になると、様々な原因で吠えるようになります。
鳴くのは何か伝えたい事があるためで、寝ていて足腰が痛い時や、お腹の不調、寂しいなどの理由で鳴き続けることがあります。
若い時は夜鳴きをしなかったのに、老化に伴って夜によく鳴くようになるのは珍しいことではありません。
愛犬が何を伝えているのかを突き止め、不快や痛みなどの原因を取り除いたり軽減してケアをしてあげましょう。

認知症にも、鳴き続ける症状が出ることがあります。
夜中に意味もなく単調に鳴き続けたり、日本犬ではあくびと鳴き声の間のような不思議な鳴き声で一定間隔で鳴き続けることがあります。

認知症だと早合点しないように

普段と様子が違ったり、問題行動を起こすようになったからといって、すぐに認知症だと決めつけてはいけません。
膀胱や腎臓の疾患によるおもらしや、足腰の衰えによる歩行困難など、認知症以外の症状はたくさんあります。
認知症が疑われたら、なるべく早めに病院にかかって症状の進行を遅らせたり、負担軽減を目的とした生活環境の改善を行うなど、少しでも愛犬が辛くないように対処を行っていくことが大切です。

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