【愛犬と暮らすQ&A】犬は舌で汗をかくって本当?

Q.犬は舌で汗をかくって本当?

暑い時期になると、犬が舌を出してハッハと呼吸していますが、舌で汗をかいているのですか?

A.汗はかきませんが、呼吸で体温調節をしています

暑い時期になると、犬が舌を出してハッハと呼吸をしている姿がよく見られ、舌で汗をかいていると考えている人がたくさんいますが、これは間違いです。
口を開けて舌を出す事で気道を最大限に開く事ができ、こうしてハッハと早い呼吸をすると、体内の熱や水分が気道を通る呼吸で放出され、体温の調節が可能となるのです。
人間は汗をかいて体温調節をしますが、犬は汗腺がほとんどなく汗をかかないので、「汗で体温調節をする」という機能は持っていません。
このため、人間に比べて体温調節が難しく、地面に近い所にいるため、暑い季節は人間以上に熱中症に気をつけてあげる必要があります。

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■汗はその犬特有の情報を持っている
人間が汗を分泌する穴をエクリン腺といい、犬はこのエクリン腺が肉球にしか存在しません。
犬の肉球から分泌されるにおいはとても重要で、これがその犬特有のにおいであり、犬種によっても異なります。
においで状況や仲間を判断する犬にとって、お尻やこの肉球のにおいは、名刺代わりとなる重要な働をしているのです。

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