子犬の社会化をすすめて、人見知り・犬見知りをしない子に育てよう

「社会化」とは、犬が人間の社会に適応できるように、人間社会の物事に慣れさせることです。
飼い主ではない他の人間、他の犬、初めての物、場所など、犬の周りにあるあらゆるものに慣れていく必要があります。

社会化期は生後13週くらいまで

子犬の生後13週くらいまでは、「社会化期」と呼ばれています。
この時期は好奇心が強く、また何でもスムーズに吸収することができるのです。
13週を過ぎてしまうと好奇心を警戒心が上回ってしまうため、好奇心が強い貴重な期間のうちに社会化を行って人間社会に適応させることが大切です。
このため、社会化と平行してしつけも柔軟な子犬のうちに行うと身につきやすいと言えます。

しかし、一刻も早く人間社会に慣れさせようと親や兄弟犬から引き離すのはよくありません。
社会化期は犬同士のコミュニケーションを学ぶ時期でもあり、7〜8週までは母犬と兄弟犬と共に過ごし、12〜14週までに新しい家族の元に行くのが理想的です。
13週を過ぎても子犬の時期であればまだ精神的には柔軟なため、社会に順応できるようにどんどん経験値を積ませていきましょう。

社会化不足の犬はストレスばかり

社会化が充分にできていない犬は、お散歩やお出かけのたびに、不慣れでよくわからない怖いものに囲まれていることになります。
些細な物事や音に怯えたり、恐怖のあまり攻撃性が出て暴れたりと、犬にとって気が休まることがありません。
警戒心が強い犬種や神経質な犬種であればなおさら怖い世界をストレスに感じてしまうでしょう。
いつも穏やかな気持で暮らせるように、充分な社会化が必要になるのです。

また、子犬期に体験したことが、その子の性格や感じ方を大きく決めてしまうと言われています。
嫌な体験をするとトラウマになりやすく、楽しい経験をするほどその後に渡って楽しく明るく心身ともに健やかでいられるでしょう。
あっという間に過ぎてしまう子犬期の間に、愛情をこめたたくさんのスキンシップと、お外での楽しい経験をたくさん積んで、みんなに愛される健やかな子に育てていきましょう。

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