犬の鼻水やくしゃみで疑われる病気

鼻の中に炎症が起きると、鼻腔や副鼻腔内の粘膜で鼻水が作られます。
くしゃみは、鼻腔内から異物を排出するための防衛的な反射で、パウダーやスプレーなどの刺激によっても出る事があります。
鼻はにおいを嗅ぐだけでなく、肺に取り込む空気に温度と湿度を与え、空気中のゴミや細菌、ウイルスなどをとらえて気管や肺に入れないようにする働きをしています。

くしゃみ、鼻水の症状で疑われる病気

犬ジステンパーや犬伝染性気管支炎、鼻炎、副鼻腔炎、鼻腔、副鼻腔の腫瘍、口蓋裂、鼻腔内異物、口腔内疾患による影響が考えられます。

くしゃみ、鼻水で確認する事

単発か、繰り返すか

くしゃみの出方が、単発性か、繰り返し続けて出るのか確認します。

原因を探る

くしゃみを誘発するようなきっかけや原因がなかったか確認します。
鼻腔内に異物があったり、鼻腔内を刺激するような物を吸っていないか、以前にも同様の症状が出ていないか思い出してください。

鼻水の量、色、においなど

量や色、におい、粘りの具合はどうか、鼻水の状態を確認します。
血液が混じっている場合、鼻腔内の炎症だけでなく、腫瘍が原因の場合もあるので注意が必要です。

口の中の状態

鼻腔内の炎症は、口蓋裂などの口腔内の疾患や歯の異常と関連している場合があります。

呼吸の状態

鼻水がたくさん出ることで鼻で呼吸ができず、口で呼吸をしていたり、呼吸が早かったり、苦しそうにしていないか確認します。

くしゃみ、鼻水のケア

鼻腔内に炎症が起きると、鼻涙管を閉塞しやすくなり、涙の排泄に障害が起き涙目になったり、目やにが増えます。

鼻水や飛沫物を始末する

鼻水やくしゃみが飛び散った飛沫物の中には、たくさんの病原体が含まれています。
他の犬や猫に感染させたり、放置して感染を広げてしまわないように気をつけましょう。
飛沫物はティッシュペーパーやタオルなどで拭き取り、拡散を防ぐために袋に入れて捨てるようにします。

水分を補給する

鼻水が止まらなかったりくしゃみを多発すると、水分が失われていきます。
酷いと脱水症状に繋がっていくので、新鮮な水をこまめ飲ませるようにしましょう。

住環境の空気を綺麗にする

室外で飼っている場合、近くで工事をしていたりペンキの塗り替えなどをしていたら、科学臭がしない所まで移動させましょう。
室内で飼っている場合、においの強い香水の使用や室内での喫煙は避け、こまめに換気をするようにします。

 

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