散歩中に愛犬が拾い食いをするのは、好ましい行動ではありません。
食べた物によっては、自宅に戻ったらなぜか変なうんちをしたり、嘔吐をしてしまったりと、健康被害が起こる可能性もあります。
危険なものを食べてしまえば、愛犬の命の危険にも及ぶ可能性もあるのです。
愛犬を守るためにも、拾い食いのしつけの仕方を覚えておきましょう。
犬の拾い食いとは
人間と比べると、犬の胃腸は丈夫にできています。
ですがまったく知らない、いつの食べ物なのかもわからないものを拾い食いすると大変です。
拾い食いは散歩中にすることが多く、その名のとおり「落ちているものを食べる」という行動です。
有害な物質が含まれていたり食べ物ではない可能性もあるので、犬の拾い食いはとても危険です。
犬が拾い食いをしてしまう理由は、「拾い食いをすることが悪いことだとわかっていないから」です。
こればかりは教えても理解できません。
落ちているものは食べない、口に入れているものを出せと言われたら出す。
この2つを教えるしつけが必要です。
食べ物が落ちていても食べないしつけ
拾い食いをさせないためには、食べ物が落ちていても食べなかった時にご褒美をあげる方法が一番効果的です。
拾い食いをしなければ飼い主が喜ぶ、褒めてくれる、そう愛犬にわからせます。
「ダメ」ではなく「こうすれば良い」と教えたほうが、犬は呑み込みが早いです。
犬はすぐにでも落ちているものを食べたがりますが、落ちているものを食べなければ褒めてもらえるとしつけると、「伺う行動」をするようになります。
「落ちているけど食べてもいいの?」という目で、飼い主を確認するのです。
散歩中にそんな場面になったら、ダメだと口と目で伝え、食べなかったらまた褒美をあげましょう。このお伺い行動をしている時は、愛犬の目を見て意思を伝えてあげてください。
口に入れたものを出すしつけ
万が一拾い食いをしてしまっても、口に入れたものを出せと言われたら出せるようなしつけができていれば安心です。
これも、おやつやおもちゃなどで釣ると効果的です。
口に入れてはいけないものをあらかじめ置いておき、犬が咥えた瞬間に目の前にご褒美を出します。
この時、ご褒美は鼻先の目で見えるところに出します。
そして口の下に手を当てて、「出せ」と伝えます。
犬が、咥えているものを出すことができたら、ご褒美をあげましょう。
指示語をうまく使うしつけ
指示語とは、「待て」や「出せ」「おすわり」などの言葉です。
こういった短くわかりやすい単語であれば、発音や口調、イントネーションから犬が理解するといわれています。
拾い食いをしそうになったら「待て!」と低い声で言い、咥えてしまったら「出せ!」と低い声で言うこと。
しっかり指示語通りに動くことができたら、優しい声でたくさん褒めてあげましょう。