どれくらいすればいいの?老犬のお散歩

犬は、人間と較べて老化スピードが早い生き物です。
小型犬では1歳半、大型犬では1歳ほどで人間換算で20歳になり、それからは1年に4歳ずつ歳をとる計算です。
一般的に大型犬で9歳くらい、中型犬で12歳くらい、小型犬で14歳くらいで老犬(シニア犬)として扱われるようになります。

老犬になると、人間同様に若い頃に較べて体力も落ち、体も弱ってきます。
それでは、愛犬が歳をとり老犬になってきたら、日課であるお散歩はどのくらいすればいいのでしょうか?
当然、若い時と同じ感覚でお散歩をしようとすれば、犬の身体に負担をかけてしまうので、適切なお散歩量が必要となりますね。

何歳から老犬?

愛犬の老化は、人間が考える以上のスピードで進むもので、小型犬で人間の4倍、大型犬では7倍と言われています。
小型犬は10歳で人間の56歳くらいになり、老犬に差し掛かかってきます。

愛犬の老いは、見た目にもわかるようになります。
お腹がたるむ、白髪が増えてくるといった兆候です。
行動面では、歩くのがゆっくりになり、呼んだときの反応が鈍くなるといった特徴があります。

老犬は体力や免疫力も落ちるため、愛犬の老化現象をよく観察し、健康診断を定期的に受けるなど、日常的に”老い”に対して気にかけてあげるとよいでしょう。
少しでも長生きしてもらうためには、若くて元気だった頃以上に気をつける必要があります。

お散歩は減らした方がいい?

老化してきた犬の身体は、疲れやすくなっています。
愛犬のストレスにならないように、少しずつお散歩時間を短くしていきましょう。
1ヶ月に30秒~1分ずつ、1年で10分減らしていきます。
このペースなら、犬が不満に思うこともないでしょう。

小型犬の場合は、抱っこの時間を増やします。
3~4年で1回5分ほどにできれば成功です。
お散歩で排泄の習慣がついている犬は、散歩ルートの排泄ポイントまでの最短コースを歩くようにするか、小型犬の場合はは抱いてその場所へ連れていくなどしましょう。

お散歩のときに注意すること

愛犬の様子をよく観察し、体調によっては行くのをやめたり、途中で止まったり歩きたがらなくなったら一緒に止まってあげましょう。
犬のペースに合わせることが大切で、小型犬の場合は、無理せず抱いて帰ってきましょう。

歩行が困難になってきた老犬には、歩行補助用ハーネスを付ける方法もあります。
前足用、胴体用、後ろ足用と、さまざまな種類があるので、愛犬の歩行状態に合わせて選びましょう。
タオルやリードで歩行補助をすると、背骨や肋骨に負担がかかり骨折してしまう可能性もあるので、できるだけ補助目的の安全なハーネスを使いましょう。

また、老犬は体温調節が難しくなってくるので、喉が渇きます。
おしっこの回数も増えるので、掃除用と飲み水を多めに持って行きましょう。
愛犬の体調が悪くなったときや緊急事態に備えて、タクシー代、携帯電話は常に持っていた方がよいでしょう。

お散歩ができなくなったら

愛犬の自力歩行が困難になってきたら、公園などへ抱いていき、日光浴をさせてあげます。
芝生や土の上で、ハーネスを使って立たせてあげるだけでもよい運動になります。

外の空気は脳の刺激になり、体内リズムの改善にも繋がります。
歩けないからとお家で寝かせっぱなしにするのではなく、少しでもお外に出る時間を作ってあげましょう。

タグ: