犬を飼っていると、拾い食いに関する悩みが多くあります。
よくないものを食べてお腹をこわしたり、取り上げようとすると愛犬が怒る、などです。
拾い食いに対して適切な対処方法を覚えておき、拾い食いによって起きてしまう被害を最小限に抑えていきましょう。
拾い食いの原因
拾い食いは、犬にとっては本来自然な行動です。
犬の祖先は狩りで捉えた獲物だけでなく、地面に落ちている実や種子、昆虫などを拾い食いしていました。
このため、現在でもこの習性が残り、地面を嗅ぎながら落ちている物を口に入れて確認し、食べられそうなら食べてしまいます。
拾い食いの対策
現在、路上や地面に落ちている物は、犬に食べられない物はもちろん有害な物もあり、なるべく拾い食いをさせない必要があります。
しかし、拾い食いという行動は本能的な行動で、100%やめさせる事は困難です。
犬にとっては、拾い食いが駄目な事であるという理由を理解できません。
普段から「来い」や「おいで」のしつけを徹底しておき、犬が拾い食いをしそうになったら呼んでおやつを与える事で拾い食いを避けられます。
見ていないうちに何かを口に入れてしまった場合は、愛犬が一番好きなおもちゃやおやつで気を引きます。
直接手から食べさせたり渡して拾い食いしている物と交換するか、こちらに来ないようであればおもちゃやおやつを投げて追いかけさせることで拾い食いを忘れさせましょう。
やってはいけないこと
愛犬が咥えている物を無理矢理取り上げるのはNGです。
繰り返すうちに犬の防衛心が高くなり、取られないよう抵抗するようになり、飼い主に対して威嚇をしたり、噛み付くようになります。
これが悪化すると、頭の周辺に人の手が近づく事を嫌がって警戒するようになり、噛み癖がついてしまう事もあります。
犬が口に入れているものを無理矢理取る事は犬との信頼関係を壊し、問題行動に繋がっていく可能性が大変高いので、絶対にしないようにしましょう。