産後の母犬と子犬の健康・発育管理

愛犬の出産後は、母犬と子犬のそれぞれに適切なケアが必要です。
食事や環境、母体と子犬の健康管理について知り、元気な子犬の発育をサポートしましょう。

母犬の栄養維持

母犬は、出産後もしっかり栄養を摂取する必要があります。
妊娠・授乳犬の食事の知識を参考に、高カロリーで消化・吸収のよい食事を十分に与えましょう。
子犬に気を取られてあまり食べたがらない場合は、手から直接ご飯を食べさせてください。

授乳について

子犬は、平均すると生まれてから5〜6週間はお母さんのおっぱいを飲んでいます。
子犬が離乳し始めたら母犬のごはんを減らし、ミルクや水分量も抑えて乳の分泌を抑制していきます。

母犬の体

子犬が引っ掻いたり手足が擦れたりして、母犬のおっぱいや周辺に傷がついてしまうことがあります。
傷口から雑菌が入って乳腺炎になってしまうと、乳房が赤く腫れてきます。
この場合、母犬が授乳を嫌がるようになるので、少しでも腹部やおっぱいに炎症が見られるようであれば、早めに獣医さんに診せてください。

子犬の発育を確認する

子犬は、生後すぐに体重を測り、その後は毎日成長具合をチェックしていきます。
発育状態が悪い子犬は、乳の出がよいお腹の下部の乳房をくわえさせてお乳を飲ませ、子犬が均等に育つように配慮します。
子犬がいつまでも落ち着きなく這い回っていたり、体重の増加がみられない時は、母犬のお乳の出が不十分かもしれません。
獣医師さんに相談して、人工哺乳に切り替えます。

子犬の離乳

子犬が順調に育つと、生後10日ほどで体重は倍になり、立ち始め、12〜13日頃には目が開きます。
3週あたりでしっかり歩けるようになり、4週ほどで光や動くものに反応し、5週目くらいで母犬や飼い主を認識し始めます。
5週目を過ぎると、兄弟犬同士でじゃれあったりして遊び、飼い主に甘える行動をします。
離乳は3〜4週頃から始めます。
最初は犬用のミルクを少量舐めさせ、4〜5週で少しずつミルクに離乳用フードや発育用サプリを混ぜ、食事に慣らしていきます。
遅くても7週くらいまでには完全に離乳できるように調整してください。

子犬の病気の予防

生まれたばかりの子犬は、母乳に含まれる抗体で免疫を作ります。
しかし、寄生虫は防げないので、生後一ヶ月くらいで獣医さんに診てもらいましょう。
母犬に寄生虫がいて、胎内にいる間に寄生虫に感染しているケースもあるのです。
混合ワクチンは、生後2ヶ月頃に1回目を接種します。

 

タグ: