自分と仲間を守る、犬の群れの本能を知ろう

犬は、群れを作る本能を持っています。
群れを作ることは、犬にとって、どのような意味や目的があるのでしょうか。

家族は、犬にとっての群れ

犬にとって、群れの中に適応して暮らしたいという欲求は、本能的なものです。
犬の群れは、人間でいう「社会」に相当します。
群れには明確な順位付けがあり、優位な犬から強い順でランクが決まります。
犬が野生だった頃は、狩猟や移動、敵との闘いは全て群れのチームプレイで行われていました。
生き残るためには群れに所属する必要があり、群れの存続や安全は犬にとって大変重要な意味があるのです。
群れを守る本能は、自分の身を守る自己保存の本能をしのぐほど強いと言われており、ときには群れを守るために自分を犠牲にすることすら厭わないのです。
このような群れを守る習性は、人間と共存するようになってからも失われることはなく、人間と構成する「家族」への忠誠という形で受け継がれています。

群れの習性による行動

犬は飼い主とその家族を自分の群れと考えます。
犬は飼い主を群れのリーダーと考え、群れの習性特有の行動を行います。

犬は、主人(リーダー)に忠実に従います。
反対に、いくら飼い主でもリーダーと認めていない、つまり自分のほうが飼い主や他の家族より格上だと認識している場合は命令や指示に従いません。
犬に命令に従わせるためには、子犬の頃からしっかりとしつけを行い、主従関係を認識させる必要があります。
また、犬はランク付けを勝手に行うため、飼い主をリーダーと認めても、家族の子供は自分より格下だと認識し、言うことを聞かないケースもあります。
子供にも犬を従わせたい場合は、しつけを家族みんなでしっかりと行っていきましょう。

犬は、家族を守ろうとします。
これは群れを守る本能が働くためで、飼い主の家族なら人間も猫も群れの仲間と認識しています。
時に、犬が子供などを守ろうとしてヘビなどの外敵と闘って大怪我をしたり、最悪命を落としてしまったというニュースもあります。
人間に忠実で、家族思いの素晴らしい習性を理解し、大切な群れの一員として十分にかわいがってあげたいものですね。

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