初めて犬を飼う場合、多くのケースが子犬を育てるところから始まります。
子犬は、人間の小さな赤ちゃんと同じだと考えてください。
新しい環境に慣れるまでは、必要以上に遊んだり触りすぎたりして、疲れさせたりストレスを貯めさせないよう気をつけましょう。
以下にあげる3つのルールを守れば、子犬を育てることは難しいことではありません。
必要以上に神経質にならずに、伸び伸びと子犬の成長を楽しみましょう。
【1】十分に寝かせる
健康な子犬は、1日に15〜20時間の睡眠時間が必要です。
「うちの子が寝てばかりいて調子でも悪いのか」と心配される飼い主さんがいますが、心配は不要です。
生まれて2〜3ヶ月の子犬は、人間の赤ちゃん〜乳幼児にあたります。
まだ体力も少なく、環境が変わって不安やストレスを癒やすためには、よく寝かせて十分に休ませてなければいけません。
遊ぼうと無理に起こして子犬の睡眠時間を奪ってしまわないよう、家族が皆で配慮してあげましょう。
【2】遊ばせすぎない
子犬の体調不良のほとんどは、環境に慣れないうちに遊んだり触りすぎて、疲労してしまうことが原因です。
かわいいからと猫可愛がりするのではなく、優しく見守りながら気長に付き合っていきましょう。
まだ小さく体力がないうちに無理をして体調を崩すと、愛犬が辛い思いをするだけです。
特に好奇心が強い犬種の場合、人の注意を引いて体力の限界以上に遊んでしまいます。
子犬の運動量の調整も飼い主さん次第ですから、無闇に遊び続けないように十分に注意してあげましょう。
子犬が家に来たばかりはすぐに遊ぼうとせず、2〜3日の間は子犬のハウスやケージの中で少しずつ環境に慣れさせます。
子犬が落ち着き、元気でごはんもちゃんと食べ、排泄も問題ないようであれば軽く遊んでみます。(このときは30分以内にします)
遊びを切り上げたら、元気な様子でも必ず休憩をさせます。
これを、愛犬の様子を確認しながら1日のうちに数回繰り返します。
また、小さなお子さんがいるご家庭では、万が一の事故が起こらないよう、必ず大人が様子を見守るようにします。
【3】ワクチンが終わるまで外出とお風呂を避ける
子犬は、お母さんの母乳から体を守る免疫を受け継ぎますが、生後2〜3ヶ月頃からその免疫効果が徐々に薄れていきます。
その代わりに、3回のワクチン接種を行い、さまざまな病気に対する抵抗力をつける必要があります。
3回のワクチンが終わる前に外出することや、ほかのワンちゃんと遊ばせることは、さまざまな病原菌に子犬を近づけるような危険な行為と言えます。
ワクチン接種が終わる3〜4ヶ月位までは、子犬の社会化にとって大切な時期なので、家の中でできる社会化は行っておくようにします。
子犬の間は風邪をひきやすいため、お風呂やシャンプーもしないようにします。
汚れや臭いが気になるようでしたら、子犬専用のムースシャンプーで汚れを拭ったり、濡らして絞ったタオルで拭くなどのケアをしてあげましょう。