愛犬が、心身ともに気持ちよく健康で過ごすためには、日々のボディケアが欠かせません。
さらに、ボディケアを通じて、愛犬の体の異常や健康状態をチェックし、コミュニケーションを深めるよい機会になります。
おうちでできるお手入れの技術を身につけ、愛犬との楽しく気持ちよい習慣に活かしましょう。
シャンプー
事前にブラッシングし、長毛種であれば毛のもつれや絡んだ毛玉などを取り除きます。
犬と人間の皮膚のpHは違うため、必ず犬用シャンプーを使うようにします。
シャワーのお湯は人肌よりぬるめの35度ほどにし、おしりの方からかけていきます。
体全体が濡れたら、足、お尻、背中、お腹、首の順に洗っていきます。
洗う時の手は、指は立てずに、指の腹で押すように優しくマッサージする気持ちで。
顔と耳の内側は、濡らして絞ったタオルかガーゼで優しく拭います。
シャンプーの後はタオルで水気をよく拭い、ドライヤーを遠くからあてて乾かしていきます。
足の指の間などの湿り気が残りやすい部分も忘れずに乾かしてあげましょう。
目の手入れ
日頃から目をチェックして、ゴミが入っていないか、傷がないか、充血していないか、目が濁っていないか、目やにや涙をチェックしましょう。
濡らして絞ったタオルか、目のケア専用の洗浄剤をコットンやガーゼに染み込ませ、目頭や周辺を優しく拭き取ります。
耳の手入れ
耳の中は、とてもデリケートです。
おうちで耳をお手入れする場合、耳の中の見える範囲を行うようにします。
最初は指にコットンや耳掃除用のシートを巻き、優しく耳垢を拭き取るようにします。
見える範囲であれば、耳掃除用の洗浄液をつけた綿棒で耳垢をとっても構いませんが、奥に入れてしまわないように十分に気をつけます。
誤って耳垢などの汚れを耳の奥にいれてしまわないように慎重に行ってください。
肛門絞り
中型犬〜大型犬の場合は排泄の時に肛門腺から分泌液が自然と出るので必要ありませんが、小型犬は出ないことが多く、人の手で行う必要があります。
尻尾を持ち上げ、もう片方の手にティッシュペーパーや濡らしたガーゼなどを当て、4時と8時の方向(左右の斜め下)から下から上に押し上げるように揉みます。
床や周辺が汚れるのを避けたければ、お風呂場で行います。
上手にできれば、分泌液が肛門から出てきますが、うまくできなければ動物病院やサロンに頼むとよいでしょう。
耳掃除
耳が臭ったり、のぞいて汚れがついているようであれば、ウェットティッシュや耳掃除用のシート、ベビーオイルをつけた布で拭います。
目に見える範囲であれば、綿棒を使って優しく掃除をします。
耳の奥が気になるようであれば、サロンや動物病院で耳掃除をお願いしましょう。
肛門腺しぼり
小型犬の場合、肛門腺しぼりが必要です。
サロンに行かないのであれば、自宅で行う必要があります。
爪切り同様、肛門腺絞りは愛犬の健康維持に欠かせません。
汚れが気になるようであればお風呂場で行うなどの工夫を行いましょう。
爪切り
爪切りは爪を少しずつ切っていき、爪の断面図にざらつきがなくなり、短くなったら角にヤスリをかけます。
深爪して出血してしまったら、止血剤を使います。
切ろうとすると犬が嫌がってやりづらい、どれくらい切ったらよいかわからない、切るのが怖いという人は、サロンや動物病院に頼みましょう。