犬の下痢の原因と対策

愛犬家のみなさんは、大事な愛犬が下痢になってしまったことはありますか?
もしくは、下痢を起こしてしまった場合、どうしたらいいかご存じでしょうか?

下痢は、便の水分が増え、軟便の状態を言います。
下痢の原因はさまざまですが、病原菌やストレス、寄生虫などいくつか可能性があります。
症状の程度にもよりますが、何かの大きい病気に基づくも場合は命に関わることもあるので、決して軽く捉えないほうがよいでしょう。

下痢の症状について

下痢の症状は、異常の原因によって異なります。

例えば、小腸に異常があって起こる下痢は、1回の便の量は多いが回数はそれほど多くないという特徴があります。
また、小腸に出血がある場合、便の色も黒っぽくなり、長期間にわたって継続すると合併症として脱水症状や体重の減少などが起こります。

大腸に異常がある場合、小腸の時とは異なり、便の量は少なめで、回数が頻繁になります。

また、細菌やウイルス感染による下痢は注意が必要になります。
これらが原因の場合、命に関わる可能性があります。

下痢の原因

下痢が起こる原因はさまざまです。
体に合わないものや傷んだものを食べたり、ストレスによる神経性のもの、回虫などの寄生虫感染、そしてウイルスや細菌感染などがあります。
愛犬は散歩中に、多くの外的要因に触れています。
何かを確認するときは鼻で嗅ぐほか、舐めたり、口に含んだりもするため、目には見えませんが害があるものを体内に取り込んでしまうことがあります。
このため、外出の際にはなるべく変なものに触れさせないよう、十分に気を配ってあげることが大切です。
できれば、拾い食いなどをさせないように、早いうちからしつけておくとよいでしょう。

予防と対策、治療について

下痢の治療は、原因の特定と適切な処置が必要です。
予防策としては、健康管理と食事管理をきちんと行い、下痢の要因を遠ざけ、そういった状況を作らないことが求められます。
ワクチン接種に関しても、特に外に連れて行く習慣があるなら必ず接種しておきましょう。
外に連れて行かなくても、いつ外に出す状況が訪れるかわかりませんから、犬の健康維持のためには行っていくのが無難です。
また、拾い食いをしないようにしつけを行うことや、蚤の駆除なども効果的です。

下痢のうんちが出た場合、まず犬の様子と便をしっかり確認します。
元気がなくなっていないか、ぐったりしていないか、食欲がなくなっていないか、便の色はおかしくないか(血などが混ざっていないか)など、普段と様子が違ったら、すぐに獣医に診せましょう。
様子が変わらなくても、2回以上のうんちで下痢が続くようであれば念のため動物病院に連れて行くのが賢明です。
また、多くの動物病院では、便の検査をして体内の健康を確認することができます。
下痢の症状があるときは特に、うんちを持って行って獣医さんにうんちを見せ、検査をしてもらうとよいでしょう。

 
愛犬は、なぜ下痢になってしまったのか、自分で知ることはできません。
まずは、下痢を起こさないように飼い主さんが未然に防ぎ、愛犬の健康を守っていくことを常に心がけましょう。

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