どうして「掘る」の?犬が床やソファーをガリガリする理由

犬ががりがりと床やふとん、ソファなどを「掘っている」姿を見たことはありますか?
犬の大切なものを土を掘って隠す習性はよく知られていますが、何も隠すものがなくても自宅で「掘る」行為を行います。
では、なぜ犬は「掘る」のでしょうか?

気に入った形にしようとしている

室内犬でも室外犬でも、掘った後にそこに寝そべる犬は、気に入った形にして寝ようと考えて掘っているのだといわれています。
掘って寝そべろうとする行動は、犬にとっては本能です。
ソファやクッションがあれば、自分の気に入った形にしようとして掘り続け、最終的にはボロボロにしてしまうこともあるでしょう。
犬を飼っている方の”あるある話”ですが、最悪の場合、ソファなどは買い換えなければならなくなってしまうのは困りものですね。

掘った時に舞った匂いで安心している

手足をバタバタと動かして掘り続けると、その空間のにおいが充満します。
寝床の匂いに安心するために、犬は寝そべる前にその場所を掘るのだともいわれています。
自分の匂いはいつでもわかりますが、寝床の匂いは私たちでも近づかなければわからないほどの薄い匂いです。
匂いで安心しているわんちゃんの寝床に使っている毛布や布団などは、柔軟剤を使わずに洗ってあげましょう。

また、猫はトイレをした後に砂を掘って排泄物を隠しますが、これは「臭いを隠すためだ」と言われています。
猫も犬も匂いに敏感な生き物ですし、猫は犬よりもキレイ好きです。
でも行動はやはり同じなのかもしれませんね。

夏の暑い時期にはフローリングが気持ちよい

小型犬は特に、暑い季節が苦手です。
室内犬の場合、愛犬のためにエアコンをつけている飼い主さんもいらっしゃいますが、飼い主さんが不在の時は暑い室内で過ごすことになります。
そこで、フローリングの冷たい感触が気持ちよいためフローリングに寝そべるわんちゃんがいます。

わんちゃんの中には「掘るとより冷たくなる」(土の中は地上より冷えているため)という考えから掘り続ける犬もいて、とても愛らしい姿で飼い主としては嬉しくなります。
逆に冬は布団をごそごそと掘り続けて暖かい場所を探すので、それもそれでほっこりしますね。

ストレスが溜まっているのかも

構ってほしい、寂しいなどのストレスが溜まっている場合、運動不足から掘るという行為をしているのかもしれません。
私たち人間も、ずっと座りっぱなしの時は手足を伸ばしたくなります。
犬も同じように、激しく手足を動かしたくなるほどストレスが溜まることがあるのです。
できるだけ運動を毎日させてあげ、ストレスを溜めさせないようにしましょう。

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