犬の栄養学:必要な栄養素と量

タンパク質

犬の体は約60%が水分で、他はほとんどがタンパク質で構成されています。
内臓や筋肉、体液、骨、被毛もタンパク質を元に作られているため、愛犬のご飯にタンパク質は欠かせません。
必要量は体重1kgあたり子犬が10g、成犬は5gで、牛肉で摂取する場合は体重1kgあたり子犬が約53g、成犬は約27gとなります。

ミネラル

タンパク質についで必要なのが各種ミネラル類で、体重1kgあたりの必要量は人間の24倍となっています。
煮干しやカルシウムを多く含む食材をフードに混ぜるとよいでしょう。
犬は肉食だからと肉ばかり与えるのは、ミネラルの摂取には非効率であるばかりでなく、栄養バランス的にも好ましくありません。
理想的なカルシウムとリンの量は1:0.8ですが、牛肉や鶏肉では、1:48でリンが過剰に多いのです。
リンが多いと、骨がもろくなったり、内臓の働きが弱まったり、活気がなくなるなどの弊害が起こります。
このため栄養バランスが考慮されたドッグフードでミネラルバランスを調整するのが手間がかからず理想的です。

脂肪

脂肪はエネルギー源としてだけでなく、カルシウムの吸収に必要なビタミンDを体内に取り込む働きがあるため重要です。
1日の必要量は体重1kgあたり子犬が3g、成犬は1.5g。

ビタミン

犬はビタミンCは体内で生成でき、ビタミンAは肉や乳製品から補給できます。
あえて意識的に野菜を与える必要はありませんが、野菜は肥満対策のカロリー調整や繊維質の補給に役立ちます。

炭水化物

犬にとって炭水化物は生命維持に必要不可欠ではありませんが、エネルギー源としての働きがあります。
ドッグフードに含まれているので、フードを与えることで適切な量を与えることが可能です。

 

 

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