ペットを飼う経験は楽しく、心が通い合えばこのうえない喜びや安らぎを得られます。
ペットも命があり、感情がある動物であり、ただそこにいればよいというものではありません。
別れが訪れるまで、共に過ごし、心を込めて世話をしていく必要があります。
これからペットを飼おうと考えている人に、最低限認識しておきたいペットを飼う前の考え方をご紹介します。
家族の意見を聞く
一人暮らしは別ですが、家族がいる場合は家族の同意なくして飼うのは難しくなります。
誰かが望まない状態で動物を増やすことは、動物がいる状態でストレスが生まれ、ペットにも不幸な状態になりかねません。
また、家族の中に犬や猫のアレルギーがいる人がいる場合は要注意です。
生活環境を分けることである程度はケアできますが、アレルギー症状の大きさによっては慎重に検討しましょう。
世話をする人を決める
特に犬の場合、散歩が必要だったりと世話に手間と一定の時間がかかってきます。
食事の準備、ブラッシングなどのボディケア、ハウス・ケージの掃除など、考えている以上に犬に時間を割くことが多くなります。
全てを一人が行う必要はありませんので、家族がいる場合は、上手に役割分担をするのが好ましいでしょう。
犬のケアがおろそかになると、健康状態の異常なども見落としがちになります。
家族がいる場合は、全員がそれぞれ犬の世話を何かしら行うようにしたいものです。
終生飼育の意識を持つ
子犬や子猫がかわいくて、衝動的に飼ってしまう人も少なくありません。
悲しいことに、衝動買いからペットを手に入れたものの、思いがけず手間がかかったり思い通りにならないと捨ててしまうような人もいます。
長いこと飼っていて愛着も薄れ、引っ越しの際に捨てたり、新居では飼えないと処分してしまうケースもあります。
犬・猫も生きていて、かけがえのない命があります。
ペットを飼ったら、死ぬまで面倒を見るという覚悟と責任を持って世話をしていくべきです。
オスかメスか決める
オス・メスの性別についても、飼う前に決めておきます。
一般的に、オスはメスに比べて快活で、場合によっては攻撃的になることもあります。
メスは本質的にオスより穏やかです。
また、発情期になると、メスは出血を伴うので室内が汚れる場合があります。
ゆくゆくは犬の子供を作り、代々飼っていきたいのであればメスですが、犬の繁殖には専門的な知識が必要なので勉強をしておきましょう。
性別問わず去勢・避妊を行えば発情期に伴う手間が減り、生殖器や性ホルモン関連の疾患を防ぐことができます。
また、犬種によっても気質や正確が異なってきますので、希望の犬種の性格の傾向を調べるようにします。