しつけとは、人と犬が楽しく、互いに快適に共生していくために必要なルールづけです。
子犬になにがよいのか悪いのか、場面場面でどうしたらいいかを教えるためには、みんながそれぞれバラバラの指示をしていてはうまくいきません。
家族間でルールを統一し、子犬が家族の一員として馴染めるように話し合いを行いましょう。
一緒に暮らしていくための方針を決める
子犬のしつけを始める前に、家族で集まって「方針」を決めておく必要があります。
同じ行動をとっても、お父さんには怒られて、お母さんにはニコニコされて、子供にはキャアキャアと騒がれては、犬は良し悪しがわからず混乱してしまいます。
このような状態が続けば、最悪の場合、家族の指示には従わなくなってしまう可能性もあります。
噛まない、無駄吠えをしないなどのしつけはどの家庭でも必要ですが、その家特有のルールは各家庭で決めましょう。
寝室に入っていいのか悪いのかなどを話し合って決め、子犬への態度や指示に一貫性を持たせることが重要です。
言葉を統一する
叱ったり褒めたりするときの言葉も、バラバラでは犬は混乱します。
「ダメ」「いけない」「こら」など、犬は人の言葉がわかりませんから、理解できないと考えてください。
ダメを伝える言葉を例えば「いけない」に統一すると決めたら、注意するときは皆が「いけない」と言うようにします。
繰り返すうち、愛犬が「いけない」を叱る言葉だと理解し、従うようになります。
大人がしっかりしつけを行う
子供がいる家庭では、犬の世話やしつけを子供に任せることがあります。
子供が責任を持って犬の世話をすることは大切ですが、犬は群れの生き物で、リーダーに従う習性があります。
犬にとっては家庭という群れのリーダーはあくまでもお父さんかお母さんですから、親御さんが常にリーダーシップを取り、しつけや管理を行うべきなのです。
一方、犬にとって子供は友達と見ていることが多いようです。
犬を飼い始めたら、子供が一人増えたという認識で、お父さん、お母さんがしっかりしつけと管理を行っていきましょう。