愛犬と飛行機でおでかけする際の準備と知っておきたいこと

普段、飛行機でワンちゃんと移動することはあまりないかもしれません。
しかし、遠方への旅行や引っ越しなどに伴い、飛行機に乗せることになったときのために、気をつけるべきことや必要な準備を知っておきましょう。

飛行機に乗る前に獣医師に相談する

犬と飛行機で移動する場合、クレートやケージに入れた状態で貨物室に預けることになり、上空では気圧が低くなるため(約2000mの山頂くらい)、子犬や老犬、フレンチ・ブルドッグやシーズーのような短頭犬種は受け付けない航空会社もあります。
このような犬でなくても、心肺が空輸に耐えられるか、持病への影響がないかなどを事前に獣医さんに相談し、診断を受けておきましょう。
空輸中は愛犬が飼い主がいないことによる分離不安になる可能性もあるので、日頃からお留守番に慣れさせておきます。

いつも使っているおもちゃやタオルを一緒に入れる

犬は、自分のにおいがついている環境に安心できます。
いつも使っているタオル、ブランケットや、ぬいぐるみなどをクレートやケージに入れておくとよいでしょう。
ただし、縄のタイプのおもちゃなどの細長い紐状のものは、体に巻き付く危険性があるので入れないようにします。
クレートやケージも、普段から中に入る事を慣れているものを使うようにします。

預ける条件を調べる

犬を飛行機に乗せるには、同意書や予防接種証明書、健康診断書の提出や、予約が必要になるなど、航空会社によって条件が異なります。
同じ航空会社でも、便によってはペットの空輸ができないことがあるので、必ず予め充分に確認をします。
犬が預けられる貨物室は照明が消え、地上ではあまり聞かない風やエンジンなどの大きな音がします。
愛犬の不安を和らげるためには、網やオリタイプで周りが見えてしまうものより、視界を遮るプラスチック製のクレートがおすすめです。
航空会社ではクレートの貸出をしていますが、できれば普段使い慣れたもののほうが愛犬も安心します。
また、ソフトクレート(バッグタイプのものなど)に入れて預けるのは危険なので避けましょう。

早めに空港に行き、余裕をもって預ける

空港では、カウンターでの手続きが必要なため、早めに到着するように心がけます。
手続きを終えても預けるのはなるべく直前まで待って、愛犬と離れている時間をなるべく短くしてあげます。

ごはんと水分補給は預ける前に済ませる

犬は不安で水を飲むことができなくなったり、失禁をしてしまうことがあります。
基本的に空港内では犬をクレートの外に出せないので、空港に到着する前にたっぷり水を飲ませ、排泄も済ませておきます。
ごはんは預ける前にいつもの腹8分目くらいを食べさせておきます。
預けている間は、クレートに給水器を設置して、いつでも自由に飲めるようにしておきます。
このとき、給水器に水漏れがないかしっかり確認しておきます。

参考:航空会社による規定

◯日本航空(JAL)
運賃:距離により異なる、クレート1個1区間3000円〜
チェックインに必要な時間:出発の30分前にペットとお出かけサービス受付カウンター(手荷物カウンター内)へ
預けられない犬種:フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグ
クレートの条件:犬が立って方向転換したり、足をまっすぐ伸ばして立ったり、自然な状態で横になれる充分な大きさがあること。クレートの素材はファイバーグラス、強固なプラスチック、金属製、扉にロックがかかるもの。貸出もあるが、個数に制限があり予約が必要。
その他:同意書を提出

◯全日空(ANA)
運賃:ケージ1個につき6000円(一部路線は4000円)
チェックインに必要な時間:出発の30分前に手荷物受託カウンター(ペットお預かりカウンター)へ
預けられない犬種:短頭犬種(毎年6/1〜9/30)
クレートの条件:IATA(国際航空運送協会)の規定に適合したケージ。固いプラスチックや金属など、頑丈で屋根がついた航空運送に耐えうるもの。車輪付きの場合は取り外しが可能か車輪が固定できるもの。側面に換気用の窓などがあり、通気性があるもの。中でペットが立つ、座る、寝そべる、回転できるなど充分に動けるスペースがあるもの。発電装置があるものは不可。
その他:同意書を提出

航空会社により、条件などは異なり、細かい規定があります。必ず事前に問い合わせるか、ホームページなどで確認しましょう。

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