犬の咳で疑われる病気

犬の咳は、「ケッケッ」という乾いた感じの物と、「ゼーゼー」言うような雑音の混じった物に分けられます。
咳は、喉や気管、気管支、肺などの気道内で何かしらの刺激によって起きる反射運動で、刺激や異物を取り除くために起こります。
咳が出る原因は、気道内に異物があったり、感染症、呼吸器系の異常、心臓の病気などあります。

乾いた咳

乾いた咳をしていると、気道が過敏な状態になります。
喉や首の内側を触ると咳が出たり、咳をした後に吐き気をもよおす事もあります。
喉頭炎や気管支炎、気管虚脱などで乾いた咳が出るようになり、症状が悪化するとゼーゼーした湿った音のする咳に変わっていきます。

ゼーゼーした咳

ゼーゼーと湿った音がする咳が出る場合、慢性気管支炎、繁栄、心臓弁膜症、心筋症による肺水腫などが原因になります。

咳で確認する事

咳が出る時間帯

席が出るのは、どんな時か確認しましょう。
運動をしたり、興奮している時か、または安静時にも出るのか、1日中、または朝・夜などの特定の時間帯に出るのかチェックします。

咳の出方

咳が出ていなかったのに発作的に咳が出るようになるのか、繰り返ししているのか確認します。
1回咳をして終わるのか、長い間続くのか、また、咳の他に呼吸が苦しそうでないか、呼吸困難になっていないかなどの状態もチェックしてください。

他の症状を伴うか

咳以外に、発熱や、呼吸の異常がないか、咳と共に痰などの分泌物がないか、血を吐いていないかなどを確認してください。

口臭のにおい

口臭にアンモニア臭を感じたら、肝不全が考えられます。

他の症状を確認する

皮膚病があれば痒みを伴うのでよく痒がります。
腎不全を起こしていれば、体重の現象や多飲多尿の行動が現れます。

咳が出る時のケア

咳をさせない

咳を繰り返すと、気道内の炎症が酷くなり、長く続くと血圧や心臓、肺にも負担がかかっていきます。
また、咳をする事で病原菌を拡散させていく事になるので、早めに抑える必要があります。
安静にさせて咳をなるべくさせないようにし、できるだけ早く獣医さんに診せて診療を受けるようにしましょう。

換気をする

室内飼いの場合、換気をこまめに行い、咳の元となるタバコの煙や強いにおいを発する香水や芳香剤などの使用を避けましょう。

呼吸が楽な姿勢をとらせる

首周りの圧迫は気道に刺激が加わり、咳を誘発する事になります。
首輪やハーネス、服などを着けている場合は外し、呼吸が楽になる姿勢をとらせてあげましょう。

 

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