子犬の成長期はもちろん、成犬〜シニア期も、健康で元気に過ごすために日々の食生活がとても大切です。
愛犬の理想的な食生活をしていくために、意外と知らない犬の「食べる」ひみつを知っておきましょう。
犬のおいしさの感じ方
嗅覚がとても優れている犬にとって、食べ物の味以上に「におい」がとても大切です。
まず「におい」でそれが食べられる物か判断し、食べ物を選びます。
次に、食べ物を口に入れて大きさや形を確かめ、食べても大丈夫か確認します。
舌で触れ、噛んで食感を確認した後、最後に味を確認するといった流れです。
しかし実際は、フードやご飯を食べている愛犬を見ればわかりますが、じっくり味わう前に何度か噛んだらすぐに飲み込んでしまいます。
口の中で食べ物を味わう行動は、犬にとってあまり重要ではないのです。
ごはんを食べない時の対処法
愛犬の元気がなくフードをなかなか食べたがらない場合は、犬の「食べる」習性を活かすことで食欲をそそることができます。
■温めて香りを出す
嗅覚で食べ物を認識し、においで食欲が刺激される習性を利用しましょう。
ドライフードにお湯をかけて温めたり、レンジで少し加熱することで香りが立ち、食欲をそそります。
熱すぎると食べられないので、人肌くらいまで冷ましてからあげるようにします。
■食感を変える
フードをお湯やミルクでふやかすと、普段とは異なる食感になり、水分が加わることでウェットフードのようになり嗜好性も高くなります。
ふやかす時につかった水分にはフードの栄養分が溶け出しているので、捨てずにそのまま与えましょう。
お腹の具合が悪い時も、ふやかしておかゆ状にすることで消化がよく、水分摂取もできて理想的です。
■ウェットフードを活用する
柔らかくにおいの強いウェットフードは、嗜好性の高いフードです。
ドライフードの水分量は約10%、ウェットフードは75%と水分量が多く、ドライフードにウェットフードを混ぜることで理想的な水分補給ができます。
子犬の頃からドライ・ウェットどちらも与えながら、さまざまな食感に慣れさせておくことが好き嫌いをなくすコツです。
愛犬にごはんが合っているか確認するポイント
うんちの状態がよく、皮膚や毛艶も健康であれば問題ありません。
フードをあげた後、吐いたり下痢をしていないか、皮膚に湿疹などが出て痒がっていないかを観察し、異常があるようであれば与えるのをやめましょう。