愛犬との絆を深めるグルーミングの大切さ

グルーミングの重要性

ブラシやコームを使った被毛のお手入れを、グルーミングといいます。
グルーミングは、被毛を整え、抜け毛や汚れを落として愛犬を清潔に保ち、新陳代謝を高めます。
さらに、皮膚病やノミ・ダニといった寄生虫を防ぐこともでき、健康維持に効果的です。

初めて子犬にグルーミングを行う時は、いきなり道具を使うのではなく、まずは手で子犬の体に触れるところから始めます。
いきなり道具を使うと、子犬が嫌がる場合があります。
その状態で無理矢理道具を使い続けると、犬がブラシなどに嫌悪感を持ってそれ以降道具を嫌がり続けてしまう可能性があります。
十分な時間をかけて子犬の体に優しく触れ、触られることに慣らしていきます。
たくさん触れられることにより、子犬は飼い主により慣れていき、絆が生まれてきます。
子犬がどこを触られても嫌がらなくなってリラックスしているようであれば、信頼関係が生まれてきた状態です。
信頼関係を築くことにより、しつけがしやすく、成犬になってからも問題行動を起こしにくいいい子に育ちます。

ブラシやコームを使うことを嫌がる犬もいますが、絆を深める大切なコミュニケーションなので、毎日行ってグルーミングに慣らしていきましょう。
嫌がって暴れるような場合は、無理に押さえて行うと余計嫌がってしまうようになるので、無理強いはしないようにします。
諦めず、毎日少しずつ時間をかけてゆっくり慣れさせていくことが大切です。

グルーミングの方法

■長毛種
ブラッシングに慣れてきたら、スリッカーブラシで毛のもつれやホコリを優しく取ります。
親犬が子犬を優しく舐めるように、丁寧に愛情を込めて行います。
首、お腹、背中の順でブラシをかけます。
耳や足の付根、腹部の柔らかい毛はもつれやすいので、特に念入りにブラッシングしましょう。
ブラシをかけた後は、コーミングを行います。
毛の流れにそってコームを入れ、もつれや毛玉を取ります。
足の先や裏の伸びた毛があると滑る原因になりますので、犬用のハサミでカットしてください。

■短毛種
短毛種用のラバーブラシを使い、全身を毛並みにそってブラッシングします。
抜け毛やフケ、汚れが取れ、体のマッサージ効果もあります。
体全体にまんべんなくブラシをかけた後は、硬めの獣毛ブラシを使ってブラッシングをすることで、被毛に毛艶が生まれます。
2週間に1度程度、ブラッシングの後にお湯で濡らして絞ったタオルで全身を綺麗に拭き、さらに乾いたタオルで拭いて体を綺麗に保ちましょう。

 

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