お散歩中などで犬同士が出会ったとき、犬は犬特有のコミュニケーションをしています。
犬同士のコミュニケーションも、まずは挨拶から。
挨拶は、犬の社会では不可欠のおきてなのです。
犬の行動がどのような意味を持っているのか知っておきたいものですね。
個性はお尻で確認
お散歩中の犬が出会うと、互いに鼻を近づけ、お尻のにおいを嗅ぎ合う場面を見たことがあるでしょう。
これが、犬同士の挨拶です。
肛門には肛門腺や肛門嚢という分泌腺があり、ここかあらその犬特有のにおいを発散しています。
そのにおいはその犬自身を表すので、自信のある犬はお尻を堂々と相手に嗅がせることができます。
一方、しっぽを下げてにおいを隠そうとする犬は、自信のなさが表れていると言えるでしょう。
この間、尻尾を頻繁に振っていますが、これは通常あるように喜んでいるわけではありません。
相手の力量がどれくらいであるのかを測ろうとしている時、尻尾を盛んに振るのです。
互いににおいを嗅ぎ合い、盛んに尻尾を振っている間は、挨拶と互いの確認を行っているので、犬同士を無理に引き離すことはやめましょう。
互いの順位付けを行う
犬同士の互いの力量が同じくらいだとわかると、2匹は毛を逆立てて、喧嘩のような取っ組み合いを始めることがあります。
これは本当の喧嘩ではなく、互いの順位を確かめるための模擬戦のようなものです。
やがて優劣がつき始めると、劣勢の犬は体を低くして尻尾を下げます。
これは「自分はあなたの下です」という服従のサインで、これで優劣が決まります。
最初から圧倒的に力量に差がある場合、弱いほうの犬ははじめから尻尾を下げたままです。
犬同士仲良くしてほしいものですが、なぜ、犬は互いの優劣を決めるのでしょうか。
これは、野生時代に群れで生活していた時代の名残で、群れの統率を維持する習性が失われず残っているためなのです。