一般的に、犬は7歳でシニア犬の仲間入りをします。
人間同様、犬も歳をとれば体が衰え、若い頃のように動けなくなってきますが、それでも運動は欠かせません。
愛犬の体のコンディションを見ながら、適度な運動と心身の健康維持を心がけましょう。
コンディションに合わせた散歩を
シニア犬になると足腰が弱くなり、外に出たがらなくなる子もいます。
しかし、だからといって散歩に連れていくのをやめるのは理想的ではありません。
体の機能は、使わないでおけば衰えていく一方ですから、適度な運動で筋肉の衰えを防ぎ、肥満になるのを防ぎます。
とはいえ、無理強いは禁物です。
若い頃とは違うため、歩く早さや距離を調節し、体調と様子を見ながら散歩を中止したり、時間や距離を短くするなど臨機応変に対応しましょう。
途中で立ち止まったり息切れするようであれば、途中で休憩を入れたり、抱いて帰ります。
歩いている間にすぐにうずくまって歩きたがらないようであれば、関節炎などの可能性があります。
病院に連れていきましょう。
外の世界で気持ちをリフレッシュ
外に出かけることは、体力維持だけでなく、気持ちのリフレッシュにも必要不可欠です。
外の空気を吸い、さまざまな匂いを嗅ぐことで、脳を刺激して若々しく保つことができます。
足腰や関節が悪くて歩けない場合は、ペット用のカートを使って外に連れ出してあげましょう。
感覚が変化するので、新しいことは控えめに
高齢犬になると、新しいことへの適応力が落ち、刺激や変化を苦痛に感じることがあります。
歳をとると、視力や聴力が衰え、状況がうまく察知できず刺激や変化への柔軟な対応が難しくなります。
このため、知らないものや突然現れたものなどに、必要以上に怖がってしまうのです。
したことのない運動やスポーツをさせたり、会ったことがない人や犬の集まりに連れていくのは避けます。
大幅な状況の変化に無理に晒さないように気をつけ、心身を労りながら穏やかな生活をさせてあげましょう。