每日の犬の体調管理は、うんちをチェックすることでしっかり把握することができます。
「今日のうんちはちょっと違うな?」と感じたら、病気のサインかもしれません。
それでは、犬の便の種類をタイプに分けてご紹介しましょう。
犬のうんちの特徴と正常な状態
犬のうんちは人間と似ていますが、ころんと細長く固めです。
適度に水分を含んでおり、ツヤがあるのがよい状態です。
1回のうんちはだいたいいくつかに分かれており、3〜4個の便の塊が排泄されるのが正常な状態です。
基本的には消化せずに排泄することはなく、異物などは混ざっていません。
濃い目の茶色、または黄土色が基本ですが、食べ物によってうんちの色は異なってきます。
同じドライタイプのドックフードでも、含まれる成分が違えばうんちの色も当然異なります。
茶色が基本ですが、真っ黒に近い色になることもあります。
いつもと違うものを食べたり、フードを変えた後などは、色の変化が顕著にわかるでしょう。
いつもと違ううんちとは?
においや柔らかさ、色、形状などの見た目をチェックすることで、いつもと違ううんちに気づくことができます。
ドッグフードの種類を変えるとその変化に気づきやすいですが、体調不良の時には、急な変化から気づくことができない飼い主さんも多くいます。
においがいつもよりも臭く、つんと臭うような変化があるときは消化不良を起こしています。
いつもより軟らかいうんちの場合は、ウイルス性の感染症にかかっている可能性があります。
水分を摂りすぎたり、冷たい水を飲みすぎた時も軟らかいうんちをします。
また、何かのアレルギー食品を食べて中毒症状を起こしている時も軟便の場合が多いので、うんちの固さは毎日チェックしてあげましょう。
フードを変えたわけでもなく、生活に大きな変化がないのに色が変わっている時はその色で判断しましょう。
たとえば黄色いうんちは消化不良。
黒いうんちは小腸内の疾患の可能性があります。
こんな時は病院を受診しよう
うんちに何か混ざっている時、1度のことであれば大丈夫かもしれませんが、万が一のケースもあるので獣医さんへの相談をおすすめします。
寄生虫がお腹の中にいる場合、白くてぶつぶつしたものがうんちと一緒に出るので要チェックです。
また、誤って食べ物ではない何かを誤飲してしまった場合も、うんちに混ざって出てくるかしばらく確認しておきましょう。
誤飲したものがいつまでたっても出てこない場合も、獣医さんに相談しましょう。
うんちに膜がかかっている状態は、特に問題ありません。
腸粘膜がはがれてうんちと一緒に出てきた状態です。
運動をしすぎた時などによくありますが、長い期間にわたって続くようであれば相談してみましょう。
うんちに血が混ざっている時はとても危険です。
鮮血の場合は大腸からの出血で、赤黒い血が混ざっている時は小腸からの出血です。
出血が続くと、当然愛犬の体調にも異変が起きてきます。
まず始めに貧血症状が現れるので、続くようであればなるべく早めに動物病院を受診しましょう。