愛犬家のみなさんは、毎日一緒に過ごしている愛犬の異臭になかなか気づくことができないケースがあります。
自宅に来客があった際、「犬の臭いが気になる」と言われた経験がある飼い主さんもいるのではないでしょうか?
自分では臭いが気にならなくても、他人が不快に感じる程度の臭いがあるとすれば気になるものです。
また、大事な愛犬に病気など何らかの問題がある可能性もあり、心配ですよね。
それでは、犬の臭いの原因と対策についてお話しましょう。
臭いの原因と対策その1
犬の臭いで気になるという声が多いのが「口臭」です。
犬の口臭には2の原因があり、1つは歯周炎や歯肉炎、歯石の沈着など口腔内のトラブルです。
そしてもう1つは、糖尿病や尿毒症、巨大食道症、呼吸器系や消化器系腫瘍などの疾患によるものです。
多くの場合は口腔内のトラブルが原因の場合がほとんどで、日本では3歳以上の犬の約8割は歯周病もしくは歯周病予備軍と言われています。
歯周病が慢性化することで、さまざまな疾患の原因になりえるため、意識的に対策をしておくことが大切です。
日頃から歯磨きを行うことで口腔トラブルを抑え、口臭の対策ができます。
人間のように毎日する必要はありませんが、週に最低でも1回は行うようにしましょう。
成犬になってから急に歯磨きをしようとすると、慣れていない犬は嫌がるものなので、子犬のうちから行って歯磨きを習慣づけておくとよいでしょう。
また、歯垢や歯石の蓄積抑制効果があるおやつやフードを食べさせるのもよいでしょう。
臭いの原因と対策その2
口臭の次に気になるのが体臭です。
犬が苦手な人は、一般的な犬の臭いが気になるという人も多くいます。
この臭いは、アポクリン腺から出た汗が細菌によって分解されたり、酸化することで臭うものです。
人間でも、体臭が気になる場合は体内環境の改善が必要ですが、これは犬にとっても同じです。
タンパク質や脂質の摂り過ぎによって腸内環境が乱れ、体臭の原因となっている場合があります。
体臭改善の対策としては、体臭ケア用や添加物の少ないフードに変えるなどの食生活の見直しや、定期的にシャンプーを行い愛犬清潔に保つことで効果が見込めます。
一緒にいるからこそ気づきにくいものですが、臭いを見過ごしていると、愛犬の健康状態の悪化を見過ごしてしまう可能性があります。
普段からこまめに愛犬と触れ合い、臭いにも意識的に気をつけながらチェックをしてあげましょう。