【犬の習性】降参や服従のしぐさ、ポーズ

犬は群れの習性があります。
群れではリーダーを筆頭に、強い犬から明確なランク付けがされ上下関係が成立しています。
群れの中で上下関係を確認する時や、犬同士が互いの力関係を確認する時に、弱いほうの犬は降参や服従を態度で示します。
家庭犬であれば、犬が飼い主さんに服従を示す行動をとることもあります。

体を小さくする

弱いほうの犬は強い犬を前にすると、身を低くしてうずくまったり、体を縮めて自分を小さく見せます。
これは、自分は子犬のような存在なのだとアピールするためだと言われています。
犬は本能的に、子犬に対して喧嘩を仕掛けることはありません。
子犬のように自分を見せかけることで強い犬の攻撃意欲を反らし、服従の意志を示すのです。

下から相手の顔を舐める

自分を小さく見せて服従の意志を示しても足りないと思われる場合は、弱いほうの犬は相手の鼻のあたりを舐めます。
これは、子犬が母犬に甘えたり、ごはんをねだる行為を真似ているものと言われています。
飼い主さんが犬を叱った後、犬がご機嫌を伺うように顔を舐めようとする行為は、これと同じ意味があります。

お腹を見せる

犬が仰向けにひっくり返り、お腹を見せる行為は完全降伏を意味しています。
生後すぐの子犬はこの格好で母犬にお腹を舐めてもらうことで、おしっこやうんちをするので、これ以上幼い子犬はいないということを示すポーズだと言われています。
また、お腹は弱点であるため、強い犬に弱点を晒すことで攻撃の意志はない事を表しているとも言われます。
自分より強い者に対してはお腹を見せる習性を利用して、子犬のうちから遊びを通じて子犬を仰向けにひっくり返してお腹を触れたりすることに慣らしておくと、成犬になっても飼い主に対して服従しやすい子になっていきます。
(もちろん、従順な子に育てるためにはその他のしつけも必要なのでしっかり行いましょう。)

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