犬のお肌を健康に保ち、皮膚病を未然に防ぐためには、日々のスキンケアが欠かせません。
一概にスキンケアといっても、「被毛」と「皮膚」の2つの目的があります。
それぞれ、どのようにケアしたらよいのか知っておきましょう。
被毛のケア
ブラッシング
毎日のお散歩や、自宅でシャワーをした後などにブラッシングを行うことで、被毛のもつれ(絡まりや毛玉)を取り、通気性をよくし、ムダ毛を取り除くことができます。
毛並みを揃えることで毛艶をよくする効果もあります。
ブラッシングは、健康な被毛を保つために重要です。
シャンプー
シャンプーで、被毛や毛穴の汚れを落として清潔にします。
被毛ケア用のシャンプーやリンス、コンディショナーを使ってシャンプーすることで、被毛の表面をコーティングし、ハリやツヤを与えます。
トリミング
定期的に被毛をトリミング(カット)することで、汚れやすい部分を清潔に保つことができます。
肌のケア
シャンプー
シャンプーで、皮膚表面の汚れを落とし、古い角質や過剰な皮脂、フケなどの汚れを洗い落とし、肌を清潔に保ちます。
肌のケア用の薬用シャンプーでは、目的に合わせて抗菌・抗脂漏・保湿、止痒などの有効成分が入ったものを使うことで、症状の改善を図れます。
なお、良質なシャンプー製品でも、使い過ぎると肌にダメージを与える場合があります。シャンプーの回数や使い方は、獣医師やトリマーに相談することをおすすめします。
また、シャンプーに含まれる洗浄成分である界面活性剤は、少なからず皮膚への刺激となるため、なるべく低刺激なものを選んでしっかり洗い流しましょう。
コンディショナーなど
皮膚に関わる脂肪酸、角質構成成分のセラミド、皮膚の代謝に関わるビタミンやミネラルなどの成分を肌に直接補給することができます。