生き物の体や口が臭う時は、臭う所に感染を起こしている場合がほとんどです。
ペットとしても人気の高いシー・ズーやウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、フレンチ・ブルドッグ、ゴールデン・レトリバーなどは、アレルギーにかかりやすい犬種です。
これらの犬は感染性の皮膚炎にかかりやすくく、皮膚炎が原因で臭うケースがよくあります。
体が臭い
体全体や特定の箇所から臭うものを体臭といい、なかでも特にくさく臭う場合、細菌などが作り出す物質が原因です。
体の特定の部分から臭う場合、外傷からの感染の可能性があります。
体全体が臭う場合、細菌性皮膚炎や真菌性皮膚炎が考えられます。
もともと皮膚病にかかっていて、二次的に皮膚炎を起こして臭う事もあります。
口が臭い
口から臭うものを口臭といい、口臭は口内炎や歯周病、口腔内の腫瘍など口腔内のさまざまな病気が原因になります。
口内炎は腎不全やウイルス性疾患が原因で起こります。
口の中に異常がないにも関わらず口が臭う場合は、肝不全やケトーシスの疑いがあります。
臭う場合に確認する事
強い体臭や口臭がする場合、臭う部位とその状態や、どんな臭いなのかをよく確認しましょう。
体の特定の箇所が臭う場合、その部位をしっかり把握しておくことで、診断や治療に役立ちます。
臭いの元をつきとめる
体全体が臭うのか、特定の部位から臭うのか確認します。
体全体なら皮膚病、特定の部位なら化膿している場合があります。
皮膚・被毛の状態を見る
皮膚が赤かったり、被毛がべとべとしていたり、痒みがあるようなら皮膚病が考えられます。
口の状態を見る
口臭がある時は、口の中をよく確認します。
歯茎が赤いなら口内炎です。歯石の付着の具合や、腫れの有無を見てください。
重度の口内炎や腫瘍を起こしていると、出血している事があります。
口臭のにおい
口臭にアンモニア臭を感じたら、肝不全が考えられます。
他の症状を確認する
皮膚病があれば痒みを伴うのでよく痒がります。
腎不全を起こしていれば、体重の現象や多飲多尿の行動が現れます。
臭う時のケア
皮膚・被毛
日頃から、ブラッシングやシャンプーで皮膚を清潔に保つように心がけます。
体の全体や特定の部分が臭う時は、病気が疑われるので獣医師の診断を受けましょう。
歯の手入れ
口腔内の異臭対策には、まずは歯みがきの習慣が一番です。
歯みがきでは対処できない病気が元の臭いがする場合は、獣医師に診せるようにしましょう。