しつけとは、人と犬が楽しく、互いに快適に共生していくために必要なルールづけです。
人間社会で生きていくうえでの良し悪しと行動をしっかりとわからせてあげるのは、飼い主さんの義務でもあります。
しつけを行うのが子犬の頃が最適です。
なぜなら、子犬期は精神・肉体面ともにとても柔軟で、順応しやすいためです。
何にでも適用しやすく、また飲み込みも早いのです。
好奇心旺盛な犬種なら、遊びながら教えてあげるとマスターしやすいでしょう。
アイコンタクト
犬に自分の名前を覚えさせたら、優しくはっきりと名前を呼んで名前を呼びながら目を見つめます。
子犬が動きを止めてこちらを見つめ返してきたら、アイコンタクト成功です。
どこにいても、名前を呼べば飼い主に注意を向ける練習になります。
見つめ合うことで信頼も深まり、コミュニケーションがスムーズになっていきます。
ヨシ、と、ダメ
子犬が悪いことをしたら、すかさず「ダメ」や「いけない」などの言葉で一言叱ります。
感情的にならず、冷静に低く一言で済ませます。
大切なのは、その行動の直前や直後に叱ることです。
タイミングを逃すと、犬は何を注意されたのかが理解できません。
指示に従ったり、よいことをしたら、すかさず「ヨシ」と名前を呼びながら撫でたりして褒めてあげます。
繰り返し褒められることで、犬は好ましい行動をすすんでとるようになるでしょう。
おすわり、伏せ
人の社会は、犬にとっては未知の世界。
興味が惹かれるものや、また理解が及ばず恐ろしいものもたくさん溢れています。
お出かけ先などでは、好き勝手に動き回ったり、必要以上に怯えたりせずおとなしくじっとしていてほしいもの。
おすわりを覚えておけば、興奮していても一旦落ち着かせることができます。
伏せも覚えておけば、一層理想的です。
伏せの状態から次の行動に移すまでに時間がかかるので、犬をより冷静に、落ち着かせることができるのです。