ラブラドール・レトリバーがかかりやすい病気

ラブラドール・レトリーバーは、カナダ原産の大型犬です。
元来、獲物を回収する目的で繁殖された狩猟犬ですが、多くが家庭犬、または盲導犬や警察犬などの使役犬として飼育されています。
活発で泳ぐことを好み、幼児から高齢者まで理想的なパートナーとして愛されています。

カナダ、イギリスでの登録頭数は1位で、アメリカでも1991年以来登録頭数第1位の人気犬種です。
洞察力・作業力に優れ、欧米各国で身体障害者補助犬、警察犬など様々な用途に最適な犬種として使役しています。
このように、友好的で、使役犬としても非常に高い能力を発揮するため、世界でもっとも飼育頭数が多い犬種となっています。

ラブラドール・レトリーバーは非常に賢く、好奇心旺盛、冒険好きで社交的な犬種です。
人の後を着いてまわったり、食物や目新しい臭いを追跡する習性があります。
このため、突然姿を消したり、物音につられてどこかへ行ってしまったり、友好的で他人を警戒することがほとんどないため、盗まれてしまうようなこともあります。

ラブラドール・レトリバーの特徴

体高

オス 56〜57cm
メス 54〜56cm

体重

オス 27〜34キロ
メス 25〜32キロ

原産国

カナダ

特徴

先祖は小型水猟犬だったので、泳ぐのが得意で、指にも水かきが残っている。
当時は頑固な性格だったが、19世紀後半は改良され、現在では気立てがよく、まじめな犬種として親しまれている。
思慮深く賢いため、訓練を受けて盲導犬や警察犬、救助犬としても活躍している。

なりやすい病気

造血器系疾患:
脾臓組織球症(多臓器浸潤が認められ、予後不良)

泌尿器系疾患:
シリカ結石

神経系疾患:
ナルコレプシー(発作性睡眠、日中過度にうとうとする)

感覚器系疾患:
眼瞼外反症(まぶたが外側に湾曲する)
網膜形成不全(多くが先天的な異常)

運動器系疾患:
股関節形成不全(大型犬によくある、遺伝的な要素がある)
肘突起癒合不全(大型犬によくある)
ミオパシー(四肢の筋力などが低下する、寒さに注意)

皮膚疾患:
亜鉛反応性皮膚症(亜鉛が不足した食事を与えている場合発症)
ビタミンA反応性皮膚症(ビタミンAが不足した食事を与えている場合発症)

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