犬の心の病に気づく「常同障害」を知ろう

あまり知られていませんが、犬も、人間同様心の病にかかります。
遺伝性の場合や、不安やストレスによって引き起こされるケースも。

「常同障害」とは、心の病を患った犬が、血が出るほど同じところを舐め続けたり、ずっと自分のしっぽを追いかけ続けたりするような問題行動です。
人間の強迫性障害のようなものと言われています。
発症は子犬の頃からと早く、原因は遺伝性の場合や、引っ越しや家族構成の変化など、環境の大きな変化によるストレスなどがあります。
多くの場合が、ストレスの原因を解消したり、病院で抗うつ剤を処方してもらい投与することで落ち着きます。

犬は喋れませんから、心の病を患ってもすぐに気づけませんが、「常同障害」を知っていれば、早期に気付きやすくなります。
ここでは、犬種別の主な常同障害をご紹介します。

大型犬

足先を舐め続けて皮膚炎を起こし、皮膚が硬化してタコのようになる場合も。

ロットワイラー

幻覚を見る。

グレート・デーン/ジャーマン・ショートヘアード・ポインター

自傷行為。
柵などの前で意味もなく左右に走り回る。
幻覚を見る。

ダルメシアン

幻覚を見る。

ジャーマン・シェパード・ドッグ

回転。
しっぽを追いかける。
幻覚を見る。

ボーダー・コリー

影を凝視する。

ドーベルマン/ミニチュア・ピンシャー

脇腹のあたりを吸う。

柴犬

回転。
しっぽを追いかける、しっぽを噛む。
しつこく足先を舐める。

ブル・テリア

回転。
しっぽを追いかける。
すくみ。

ミニチュア・シュナウザー

おしりのほうを振り返って、何度も見る。

オーストラリアン・キャトル・ドッグ

しっぽを追いかける。

 
犬種によっては、特徴的な常同障害があることがわかります。
少しでも様子がおかしいなと感じたら、獣医さんに診せに行きましょう。

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