犬の異常な歩行で疑われる病気

犬が前足、または後ろ足を引きずるように歩く事を跛行(はこう)と言い、足に痛みがある場合に見られます。
跛行の原因は様々で、爪に問題がある場合や、骨や筋、関節などに異常があり、手術が必要なケースもあります。
人間の都合で産出されてきた歴史を持つ犬は、骨の発達異常の問題を抱えている事が多いのです。

おかしな歩き方で確認する事

異常のある足を舐める

おかしな歩き方をしている時、どの足をかばっているか確認します。
肉球に何かが刺さっていたり、傷がついていたり、足の先にガムやべたべたした物がこびりついている場合、その箇所を頻繁に舐める事があります。
肉球に問題がなくても、肉球の合間や、指と指の間に異常がないかしっかり見てください。
小型犬は特に、尖った石などでも簡単に足が傷つく事があります。

他の症状の有無

かばっている足に傷や出血がないか、炎症や腫れはないか、熱っぽくないか、酷く痛がっていないかなどの症状をチェックしてください。

いつから足を引きずっているか

いつから足を引きずるようになったか、また、きっかけは何かわかっていれば、獣医師さんに詳細を伝えましょう。

異常のある時とない時がある

散歩や家では足をかばって引きずって歩いていた犬が、動物病院では異常を見せずに普通に歩くケースがあります。
緊張や何かを察して、少しの痛みなら隠そうとする事があるのです。
獣医さんには異常の様子を口頭で伝えますが、おかしな歩き方を携帯やスマートフォンなどの動画であらかじめ記録しておけば、いざという時にも様子を伝えやすいでしょう。

足を地面につけない

骨折や関節の脱臼など、大きな異常がある場合、足を全く地面につけなくなります。

足を引きずっている時のケア

犬の歩行の異常には、様々な原因が考えられます。
おかしいなと思ったら、なるべく早めに獣医師に診せてください。
酷い痛みがある場合は、犬は触れられたがらず、神経質になり攻撃的になる場合があるので、むやみに患部に触れないようにします。
出血がある場合は、包帯などを巻いて止血した状態で病院に連れて行きます。犬が暴れる場合は、大きな毛布やブランケットにくるんで運びましょう。
足を引きずったり引きずらなかったり、時々異常がみられる場合は、足を引きずっている時に動画に録っておくと診察時に役立ちます。

 

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