愛犬の最期をみとる前に知っておきたいこと

多くの場合、愛犬や愛猫は飼い主さんや家族より早く寿命が訪れます。
いよいよという時に慌てないよう、最期をみとる前から心の準備をしておく事が大切です。

寝たきりの状態の介護

シニア犬になると、足腰が弱ったり関節の病気で寝たきりの状態になる可能性があります。
また、病気でなくてもかなりの高齢になると、一日をほぼ寝て過ごすような状態になります。
飼い主さんの介助で歩けるうちは、日に数回歩かせるようにします。
食べ物は消化のよいシニア犬用フードか、動物病院で買える高齢犬専用フードを与えます。
犬が立てなくなってしまったら、一番気をつけたいのは床ずれです。
小型犬・猫はあまり問題になりませんが、中型以上の犬種は注意が必要です。

⇒【犬の介護】床ずれの予防と対策

立てなくなると、遊びや散歩が十分にできず、自分から飼い主さんの所に行く事もできません。
時々声をかけ、優しく撫でてあげたりして心のケアをしてあげる事も大切です。

痛みのケア

高齢になると、椎間板ヘルニアや変形性関節症、その他の内臓疾患などで慢性的に体の色々な箇所がが痛むようになります。
日々を少しでも快適に過ごすためにも、痛みはできるかぎり軽減してあげたいものです。
獣医さんに相談して鎮痛剤を処方してもらい、適切なケアを行ってあげましょう。

最期をみとる時

愛犬が寿命や老衰で穏やかな最期を迎えられるのが理想ですが、そのようにいかないケースもあります。
病気が重症化して手の施しようがなくなり、もうどのような治療もできない状態になってしまったら、最期は飼い主さんの判断となります。
選択肢は2つあり、1つ目はそのまま最期まで看取る、2つ目は安楽死です。
痛みや苦痛がない場合、前者の最期まで看取る方法が選ばれますが、腫瘍や炎症などで大きな苦痛を伴ったり鎮静剤が効かないような痛みがある場合、安楽死を選ぶ事があります。
安楽死は簡単な選択ではありませんから、決めるまでには家族や獣医さんと十分に相談した上で決めるべきです。
また、動物病院によってはどのような状況や理由があっても、安楽死を実施していない所もあります。

 

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