シニア犬の病気:行動に現れるもの

犬も高齢になると様々な病気にかかりやすくなり、若い頃よりも十分な健康管理や定期的な健康診断が必要になります。
ここでは、普段とは違う行動で気づきやすい病気をご紹介します。
特徴や症状を知っておけば、飼い主さんが早い内に気づけることで早めに治療をしてあげられます。
特にシニア犬になると、回復力が弱まり完治まで時間がかかるので、初期段階からケアに取り組む事が大切です。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、主に腰椎部分で発生します。
腰に負担がかかりやすいダックスフンドなど、特徴的な体型から椎間板ヘルニアにかかりやすい犬種がいます。
ヘルニアとは体内のある箇所が本来あるべき位置からずれたりはみ出てしまう状態の事を言い、ヘルニア箇所で神経が圧迫されると、後ろ脚の運動失調や麻痺に繋がります。

変形性関節症、靭帯の損傷

関節や靭帯の損傷は、長期間に渡って必要以上の圧迫がかかる事で発症する可能性があります。
関節症や靭帯の損傷がある脚を引きずるようになるため、気付くことができます。
軽度の時は鎮痛剤や消炎剤などの投薬治療となり、重度の場合は手術で治す事もあります。
肥満が症状の悪化に繋がるため、若いうちから適切な運動と体重管理をする事で発症や悪化を抑える事ができます。

認知症

人間同様、シニア犬も認知症になる事があります。
高齢化によって脳の働きが変化して起こるもので、異常行動をとるようになります。
典型的な症状に徘徊があり、自分がどこにいるのかわからず脈略なく歩き回るようになります。
他には、飼い主を認識できなくなる、何もない所に何かがあるように一点を凝視する、頻繁な夜鳴き、失禁、粗相が増えるなどの症状があります。
シニア犬になったら年に1〜2度は定期的な健康診断で検査を行い、兆候がないか、異常は見られないか確認しておきましょう。
投薬で症状が改善する事もあります。

 

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