愛犬の花粉症予防と対策(2)

愛犬も、花粉が原因のアレルギーになります。
2〜3月頃はスギ、4〜5月頃はヒノキ、5〜6月頃はカモガヤ、8〜10月頃はブタクサと、春先から秋にかけて花粉がアレルゲンとなり、アトピー性皮膚炎を起こす可能性があります。
花粉が飛散する期間中は生活習慣に気をつけて対策を行い、花粉症になるリスクできる限り抑えましょう。

⇒愛犬の花粉症予防と対策(1)

酷い場合は投薬で対処をする

人間の場合、花粉症などのアレルギーに対しては抗ヒスタミン薬が効果的ですが、犬に対してはあまり効きません。
犬のアレルギー性皮膚炎(アトピー)の治療には、症状は酷い時のみステロイドが使われます。
近年、新しく認可された動物用のアレルギー性皮膚炎の特効薬があり、ステロイドと作用が異なり、安全性が高く即効性もあることから注目されています。
また、人の治療でもあるように、少しずつアレルゲンを体内に入れて慣れていく減感作療法を行うこともあります。
減感作療法は薬に頼らない方法ですが、効果が出るまでに時間と費用がかかるためあまり一般的ではありません。
アレルギー症状の治療には、このようにいくつかの方法があるので、かかりつけの獣医さんの診断を受け、十分に相談をしてから治療法を選ぶようにしましょう。

皮膚のバリア能力を高める

皮膚には、外界からの異物の侵入を防ぐ防御機能があり、この能力を高めることも効果的です。
アレルギー性皮膚炎がある犬や猫は、このバリア機能が低下していることが多いのです。
適切な栄養バランスの食事をとることはもちろん、足りなかったり、強化したい栄養素をサプリメントで補う方法があります。
DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は、アレルギーを起こす化学物質の生成を抑える働きがあるので、毎日のご飯に取り入れるとよいでしょう。

また、セラミドなどの皮膚のバリア機能を高める成分を補うことも有効です。
近年では、セラミドや保湿成分を配合した犬用のシャンプーや保湿剤が入手できます。
シャンプーとタオルドライの後は、特に皮膚のバリア機能が落ちやすいため、保湿剤で十分に保湿を行ってあげましょう。

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