愛犬の健康維持には、飼い主さんによる日々のこまめなチェックが欠かせません。
いつもと違う、明らかな異常がある時、症状によっては急を要する場合があります。
特にここで紹介するような状態の時は、大丈夫だろうと油断をせずに、早めに獣医師の診断を仰ぐほうがよい場合もあります。

嘔吐

犬はしばしば嘔吐します。
多くは食べ過ぎや、逆に空腹のときにも胃液だけを吐くこともあります。
特に子犬はよく吐きますが、嘔吐の後にも平気で元気なようなら問題はないでしょう。
急な嘔吐が続いたり、頻繁に繰り返すようであれば注意が必要です。
何らかの病気か、異物を飲み込んでしまった可能性があります。
嘔吐は放っておくと脱水症状を引き起こすほか、異物を飲んでいるのであれば内臓の状態にも影響してきます。
このような場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。

ぐったりしている

元気がない、覇気がないという状態は体調不良のサインです。
さらに、ぐったりしている場合、酷い貧血やどこかが痛むなど、重大な疾患の疑いがあります。
熱中症、低血糖症などの早急な対応が必要な場合もあるため、かかりつけの獣医師さんに早めに診せましょう。

呼吸がおかしい

運動直後でも、暑くもないのに呼吸が浅く早くて苦しげであるならば、病気の疑いがあります。
犬は呼吸によって体温調節を行っているので、呼吸障害を起こすと体温調整も難しくなるのです。
一刻を争う状態になりかねませんので、なるべく早く動物病院へ連れていきましょう。

怪我

出血を伴うような大怪我をした場合は、まず飼い主さんは落ち着きましょう。
出血がある場合は、清潔なガーゼやタオルなどで押さえながら止血と行い、血が止まらなければ傷口より心臓に近い部分を縛ります。
怪我による痛みで犬が抱っこを嫌がる場合は、毛布などで体をくるんで抱きかかえ、一刻も早く動物病院へ連れて行きます。