犬・猫も気をつけたい、害虫の被害や感染症

暖かくなってくると、人だけでなく犬・猫も気をつけたい害虫が活発に動き出します。
害虫の活動時期やよくいる場所、感染症の種類や影響を知り、大事なペットを守っていきましょう。

害虫がいる所

マダニ

森林 / 草むら / 原っぱ

ノミ

カーペット / 畳 / 部屋の隅 / ソファー / 家具の下 / 砂場 / 草むら

草むら / 窓際 / 水辺 / 田んぼ / ドブ / 屋外の水道周辺

室内は1年中要注意

人やペットが快適に感じる気温は22〜28度で、お家の中の室温はだいたいこの温度に保たれているのが一般的です。
屋内で発生しやすい害虫のマダニは21〜28度、ノミは22〜28度、蚊は21〜28度が平均的な発生気温なので、室内は1年中害虫が生息でき、季節問わず気をつける必要があります。

ダニが原因のバベシア症

人の適温に保たれた家屋はノミやマダニにとっても快適な環境であり、真冬であっても繁殖できてしまいます。
このため、ノミ、ダニの駆除は1年を通して行う事が重要です。
寒い時期は夏に比べて発生数が少なくなりますが、アレルギー体質の犬・猫にとってはたとえ1匹の寄生でも酷い皮膚炎になる可能性があります。
マダニが原因でかかるバベシア症は、マダニを媒介とするバベシア原虫(小型ピロプラズマ)によって発症する病気です。
発熱と溶解性貧血を伴い、死亡率が高いため油断できません。
皮膚の異常や体調の悪化がみられたら、原因が特定できなくても速やかに動物病院に連れていき、診断と処置を受けましょう。

暖かいシーズンはノミに注意

気温が13度以上になると、季節関係なく、ノミは卵から幼虫がかえります。
特に夏場はライフサイクルが早くなり約2週間で繰り返されるため、あっという間にノミが大量発生する可能性があります。
寒い時期は、卵〜サナギの形で春まで越冬できるので、ノミが発生しくなかったからといって安心はできません。
暖かくなると再びノミの活動が活性化し、被害に遭ってしまうケースはよくあります。

この通り、ノミは成虫を駆除しただけでは完全に駆除できた事になりません。
ノミがいる場所に産み付けられた卵やサナギも全て駆除する必要があります。

夏は蚊に注意

人が蚊に刺されると痒くなるだけですが、犬は蚊に刺されることによってフィラリア感染症にかかる恐れがあります。
フィラリアに感染すると、犬の体内から完全に駆除するのは難しく、完治は困難で最悪死に至ります。
フィラリア症の仕組みと予防法を知り、愛犬を蚊からしっかり守ってあげましょう。

⇒春になったら予防を忘れずに!犬フィラリア症のサイクルと仕組み

 

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