妊娠中の犬のケアと気をつけたいこと

愛犬が妊娠したら、出産に向けてさまざまフォローが必要になります。
妊娠中から出産までの犬の状態について知り、適切なケアと準備を行っていきましょう。

妊娠の兆候

犬の妊娠の判定は、日が浅い場合は専門家でも判別しづらいことがあります。
妊娠の目安として、

①食べ物の好き嫌いの変化
②軽い嘔吐や食欲の低下
③膣からの半透明の粘液の分泌、微量の出血

があります。
この兆候は交配から3週間あたりで見られますが、この変化があったからといって必ず妊娠しているとは限りません。
4〜5週目頃から、お腹の膨らみや体重増加が見られたら、妊娠したと判断できます。

妊娠期間

犬の妊娠期間は平均60日(約9週間)です。

1〜3週
最初の3週は、受精卵が子宮壁に着床して、安定するまでの期間です。
着床は通常3週目の後半に完了します。
ごはんは普段よりやや多めにしますが、食欲が低下するため食べる量が少なければ高カロリーなフードを与えます。
流産の可能性はあまりありませんが、2週目後半あたりから入浴や無理な運動は避けましょう。
通常の散歩は問題ありません。

4〜9週
受精卵が着床した4週目以降は、食事や運動で母体と赤ちゃんのケアを行っていきます。
食欲が低下しますが、十分に栄養を摂らなければいけません。
量より質を意識し、高タンパクで良質な脂肪を含む肉やレバー、乳製品を中心に与えます。
サプリなども使ってミネラルやビタミンの補給もします。特にたくさん摂取したいのがカルシウムで、母体の健康維持と子犬の体づくりに欠かせません。
成長期や妊娠犬用のフードであれば、バランスよく栄養補給ができるので利用をおすすめします。
つわりが酷く、満足にご飯を食べられない場合は、獣医師に相談しましょう。
→妊娠中の食事はこちらを参照

運動は無理のない範囲で継続して行うようにし、出産直前で動かなくなるまでは適度な運動を心がけます。
十分な運動を行っていれば、陣痛の軽減や難産予防の効果があります。

妊娠中の注意

階段の昇り降りや、ジャンプをするような激しい運動は避けます。
普段からソファなど高低差のあるところを昇り降りしているのであれば、スロープを設置しましょう。
シャワーや入浴は避けます。汚れや匂いが気になる場合は、こまめにタオルで拭きましょう。
母体の心身の健康に配慮して、他の犬とじゃれるような遊び方は避けましょう。

 

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