犬のヒート(発情期)の周期

犬は、発情期が周期的に訪れるのはメスだけです。
愛犬の交配を考えていたり、避妊を行っていない場合は、ヒートの周期をよく知っておき、適切に対応できるようにしましょう。

発情の時期

発情は、メス犬が成犬になり、交配可能の状態を言います。
早い個体であれば生後5ヶ月、遅くても1歳半くらいまでにはヒート(発情期)が訪れます。
ヒートには周期があり、人間でも同様に妊娠可能な時期は限られています。
犬の場合、通常年に2回の周期となっています。

発情のサイン

犬の場合、発情期に入る7〜10日前に外陰部から出血があり、これで発情期を認識することができます。
人間の排卵後に妊娠しなかった場合に起こる生理と逆で、犬の出血はこれから排卵するサインなのです。
出血量は個体差があり、部屋を汚したくない場合はおむつをなどでケアをしましょう。
一方、全く出血がない個体もいます。
出血がない場合は、外陰部がやわらかく肥大し、落ち着きがなくなり他の犬に興味を示す、排尿の回数が増えるといった状態の変化で知ることができます。

発情の周期

メス犬は、通常以下のサイクルで発情を繰り返します。

①発情前期(7〜10日)
交尾の準備期間です。
ホルモン分泌が増え、外陰部の肥大、出血などの変化があります。

②発情期(8〜14日)
メスがオスに交尾を許す期間です。
発情期に入ると2〜3日後に排卵し、卵子は約4日半受精が可能です。

③発情後期
発情が終わり、外部的な特徴がなくなるまでの期間です。
受精した場合は、妊娠に以降します。

④休止期(100〜150日)
妊娠していない場合、卵巣の活動は休止しています。

オスの発情

オス犬にヒートはありません。
生後11ヶ月前後で生殖能力がつき、それ以降はいつでも交配可能な状態になります。
生殖能力がつくと、縄張り意識が高くなりマーキングをするようになり、マウント(交尾)行動をしたり、メス犬に興味を示すようになるなどの動向で判断できます。

 

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