妊娠・授乳犬、シニア犬の食事の知識

妊娠・授乳中の母犬やシニア犬は、これまで通りの食事は適しません。
必要な栄養価の面や、食べる力、変化するライフスタイルに合わせたご飯が必要になります。

妊娠・授乳中の母犬のごはん

愛犬の妊娠〜出産〜授乳期の間は、母体に配慮した食事が必要です。
この時期は、お腹の中の赤ちゃんと、授乳期であれば赤ちゃんのミルクのために、必要なカロリー量が増加します。
このため、栄養価が高く、消化吸収のよい、母体と子犬に配慮したごはんをあげましょう。
必要なカロリーを補うためにフード量を増やすだけでは、母体に負担をかけてしまいます。
そもそも妊娠中は腹圧が高いため、お母さん犬はたくさん食べることができません。
フードの量は増やさずに、タンパク質を補うフードが最適です。
よく活動する犬や、発育期用か、手に入るようであれば、妊娠・授乳中専用のフードを与えるようにすれば間違いがありません。

妊娠・授乳犬の食事量や回数はこちらの表をご覧ください。
授乳20日ごろを過ぎたら、2ヶ月ほどかけて量を少なくしていき、妊娠前の食事に戻します。

シニア犬の食事

犬は7歳くらいからシニア犬として扱われます。
シニア犬になると運動量が減り、噛む力や内臓機能も衰え始めます。
内臓に負担の軽い低たんぱく、低塩分のフードに切り替え、運動量が落ちて消費カロリーも減るため量も調整します。
噛む力が弱まり、歯が抜けてしまうこともあります。
愛犬が食べづらそうにしていたら、ドライフードなら牛乳をかけるなどしてふやかし食べやすくしてあげましょう。
ペットショップやホームセンターなどでは、シニア犬専用のフードも多数販売されています。
専用食であれば栄養素の調整がされていますし、量の指示も適切なので、わからなければ専用フードをあげましょう。

病気や怪我の時は処方食(療法食)を

大きな病気や怪我をした場合、食欲にも影響するほか、内臓疾患であればその病気に配慮したご飯が必要です。
いつもと同じご飯では、消化吸収がうまくできなかったり、病気が悪化してしまうこともあります。
このような時は、間違いなく病院から処方食(療法食)の指示を受けることになるでしょう。
処方食の場合、動物病院でしか入手できませんので、かかりつけの獣医さんの指示に従って適切に与えるようにします。

 

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