犬の視力はどれくらい?意外と知らない犬の目の秘密

犬の五感の活用度は、嗅覚100%、聴覚70%、視覚50%、味覚20%、触覚10%と言われており、主に嗅覚と聴覚で状況を判断しています。
人間は視界で物事を判断することが多いですが、では、犬の視力や視界の能力はどんなものなのでしょうか?
意外と知らない、犬の視野の世界をご説明します。

視力は低く、動くものはよく見えている

人間の視認する能力は、人間と比べるとかなり劣っています。
私達人間が識別している「色」ですが、ほとんど判別できていません。
色彩を感知する視細胞(錐状体)が全部の視細胞中にわずか5%しかないからです。(人間はこの視細胞が50%を締めています。)
これは、野生の時代の犬は元来夜行性で、闇の中では色を識別する必要なかったからと考えられています。

視力も、人間のほうが優れています。
犬の水晶体は人間より2倍厚く、このため近いものにしか焦点を合わせることができません。
さらに、焦点距離を調節する昨日も人間より劣っており、目の構造からして近視に近い状態なのです。

動体視力は発達

全ての目の能力が人間より劣っているわけではありません。
視野に関しては、人間は180度程に対して、ペキニーズや狆などの犬種は250度、テリア種のように眼球の位置が少し窪んだ犬でも200度程の視野があります。
さらに、動くものを目で追う能力である動体視力がよく発達しているのが特徴です。
止まっているものの姿形は約230〜550mなのに対し、動いている目標なら最高914mまで目で追えたという驚くべき実験報告があります。

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